平成16年度に開始した平取町ふるさと親子留学制度は、これまでにとても多くの方にご利用いただいています。
これは、留学された皆さんを暖かく受け入れていただいている地域の皆さんと、積極的に地域に関わっていこうとする留学者の双方の努力があってのことです。
この素晴らしい制度を今後も継続していくために、留学者とその保護者は次の事柄にご注意ください。
１、制度への感謝に関する事柄
ふるさと親子留学制度は、地域が生み育ててきた制度です。
地域の有志が立ち上がり、この振内の環境を子育てに使ってもらいたいという思いを制度にしたものです。
留学家族は地域に支えられているということを忘れないでください。
留学家族は住宅が無償提供され、留学助成もいただいています。これら全ては町民ひとりひとりの税金であり想いです。
卑屈になり何でも受け入れてくださいと言っている訳ではありませんが、常に地域に対する感謝の気持ちを持ち続けてください。
留学後の数年間は地域から◯◯さんと見られると同時に、ふるさと親子留学の人と見られます。ふるさと親子留学全体が良いと思われるのも悪いと思われるのもそれぞれのみなさんの地域での受け止められ方によります。ご協力をお願いいたします。
２、留学制度、住宅等に関する事柄
ふるさと親子留学の制度や住宅に関する事柄については全てふるさと親子留学事務局が窓口となっています。
このことはふるさと親子留学に関する問合せも含めて、窓口を一本化し、たらい回しにされる様なことのないようにということから制度開始直後に教育委員会、平取町と取り決めております。
そのため、山村留学に関する問合せは全て事務局に集約されておりますので、制度や住宅等に関するお問い合せやご要望等については、学校、教育委員会、役場ではなく、全て事務局に御連絡ください。
※ふるさと親子留学の事務局、理事は全て自分の仕事を持ちながらボランティアとして活動しています。その為、問合せご要望などは基本的に全て電子メールでお願いいたします。
furusato＠furenai.com
３、学校に関する事柄
学校の転入手続きや学用品の準備に関する事柄については、直接それぞれの学校とやりとりしていただくことになります。
振内の学校は都会の学校とは全く違います。子どもを預けっきりにするだけ、学校と関わるときは苦情をいう時だけという学校ではありません。
地域の学校であり、子供たちのために学校と地域が協力しあっています。学校生活で問題が生じた場合にも一方的に学校に対して苦情を申し入れるのではなく、自分たちの学校をより良くしていくためには、それぞれがどう行動しなければならないかをよく考え、わからないことは協議会事務局またはＰＴＡ会長にご相談ください。
そして、ＰＴＡ活動には必ず参加してください。
４、地域への積極的な参加に関する事柄
留学契約書にもありますように地域活動には積極的にご参加ください。
このことは全ての地域行事に必ず参加することという意味ではありませんが、率先して可能な限り地域に入り、地域に受け入れていただくと同時に地域活性の一翼を担っていただきたいという思いがあります。
中でも町内で行われる新年会や花見、総会などの他、葬儀には特別に都合がつかない場合を除きご参加、ご協力ください。
また、地域で生活していく上で、様々な問題や、時として衝突などもあるかとは思いますが、地域の一員としてご配慮ください。
５、田舎の価値観に関する事柄
特にご注意いただきたいのは『ここは街ではない』ということです。
個人の権利よりも地域の気持ち（心）や調和が重視されます。
都会であればお金を介在して何でもしてもらえる、お金を払っているのだから…という考え方ですが、ここでは全く違います。
商店の方々や、住宅の修繕に来てくれる方々、みなさんのお世話をしてくれる役場や自治会の方々は都会で言うところの業者や公務員ではありません。同じ地域に住まう仲間であることを理解して
、決して上から物を言うようなことのないように注意してください。
また、ご近所や保護者同士の付き合いの中でも、お金を介在させることが最善ではないことを理解してください。
何かをお願いする時に善意のつもりで「お支払いします」と言うことが少なくありません。それは都会の価値観でありお金が全てであるという勘違いです。
お返しするものはもっと他にあります。保護者の皆さんもお子さんの留学期
間中に人と人がふれあう上で何が最も大切なのかを考えてください。
ここでは都会と全く違う価値観で成り立っているということをご理解ください。
平取町ふるさと親子留学推進協議会
