川の観察は、継続されている活動で前回は一昨年にも行いました。これは、3・4年が水生動物の調査であり、5・6年はこれに加えて水質検査も行っており、総合的な学習の『学習課題』の選択上、2年続けて実施しても前年同様になるということで、2年に1度の調査活動になっています。
理科の学習で“川”の観察があるのですが、多くの学校ではジオラマ的なもので川の仕組みを学んだり、周辺の川の流れを観察したり、上流や下流については視聴覚教材を使うことが多いのですが、振内小学校では総合的な学習として上・中・下流の調査・観察活動をしています。
この理由として、人が住んでいるところの周辺は中流域や下流域が多く、上流域まで行くのは大変だし安全性を考えると適当な場所が限られていることが理由の一つです。同様に、下流域にある学校では、上流域まで行くのに時間がかかるという理由もあるようです。振内小学校は、沙流川の中間地点にあり、上流にも下流にも行きやすい場所にあるという“地理的優位点”があります。また、すぐ近くには、沙流川の支流でもあるニセウ川には、釣り堀やパークゴルフ場がある『ニセウエコランド』があり、子どもたちの活動の場や地域のイベント会場にもなっています。そんな“川との関わり”が深い校下であることもこの『調査・観察』をしていることの一つの理由です。
今回の調査帯は上の地図の通りです。
今後、今回の調査結果をまとめながら、子どもたちはさらに探求活動をしていきます。
総合的な学習の時間の活動は、他の学習活動とは違い『学習内容』と『学習過程』のどちらも大きなウエイトを持っています。その意味では、川の調査・水質調査という言葉が一般的ではなく、具体的な実態を持った言葉になっていることもこの学習の特徴です。上流の調査から下流の調査までわずか2週間ほどでの活動で、調査活動の方法についても習熟できたと考えています。